丸山敏雄研究 経営義塾

丸山敏雄氏
1892(明治25)年〜1951(昭和26)年

ひとのみち教団の指導者を経て、倫理研究所を創業した。
純粋倫理を提唱し、指導した。初代倫理研究所所長。

『万人幸福の栞』丸山敏雄/倫理研究所1949(昭和24)年において、丸山敏雄氏は、『苦難は幸福の門であり、万人が必ず幸福になれる絶対倫理が現われた』(同書序)として、17箇条の生活の法則をまとめた。
丸山敏雄氏は、この17箇条の生活の法則を『宗教でも、主義でも、学説でもない。実行によって直ちに正しさが証明できる生活の法則である』(同書序)とした。


1、今日は最良の一日、今は無二の好機
2、苦難は幸福の門
3、運命は自らまねき、境遇は自ら造る
4、人は鏡、万象はわが師
5、夫婦は一対の反射鏡
6、子は親の心を実演する名優である
7、肉体は精神の象徴、病気は生活の赤信号
8、明朗は健康の父、愛和は幸福の母
9、約束を違えれば、己の幸いを捨て他人の福を奪う
10、働きは最上の喜び
11、物はこれを生かす人に集まる
12、得るは捨つるにあり
13、本を忘れず、末を乱さず
14、希望は心の太陽である
15、信ずれば成り、憂えれば崩れる
16、己を尊び人に及ぼす
17、人生は神の演劇、その主役は己自身である

「朝の集い」では、『万人幸福の栞』の輪読、『万人幸福の栞』の実践によって起こった体験発表がなされた。たとえば、『万人幸福の栞』23頁に「気づいたとき、気がるに、喜んでさっと処理する」とあるので、いつも気になっていた通り道のゴミを子供とボランティアで片づけた。そうしたところ、子供が学校で積極的に行動し、成績があがったなどのよいことの体験である。

「朝の集い」に参加した、滝口長太郎氏が、1980年(昭和55年)10月1日、千葉県倫理法人会を作った。「朝の集い」は、毎日であることや主婦であり話題も家庭が中心であることから、経営者のための集いをの必要性を痛感した、滝口長太郎氏は、倫理研究所に熱心に働きかけ、週1回のモーニングセミナーを中心とした倫理法人会を作った。

この倫理法人会の会員に贈呈されるのが、朝礼用のテキスト『職場の教養』である。手にしてみれば、また、実際に使ってみれば、それなりの内容を持った雑誌で、有用である。私は、平成6年に税理士である父を亡くし、事業承継した頃に、TKC主催の事務所見学で多くの会計事務所を訪問した。そのときに、『職場の教養』を使った朝礼をおこなっている事務所とそうでない事務所の違いを肌で感じた。そこで、倫理法人会に入会した。 

倫理法人会では、セミナーだけでなく、会員スピーチも積極的に行われている。会員スピーチとは、おおむね以下の内容である。

1、倫理実践の喜びや倫理指導による体験
2、倫理に触れた動機
3、日にひとつよいことの発表
4、わが社の経営理念
5、成功談・失敗談
6,特色・伝統(先代を語る)社風
7、社員教育について
8、夢・希望・ビジョン(個人・会社)
9、美点発表(社員・家族)
10、生活信条・モットー
11、健康法
12、その他


会員スピーチは3分間以内である。初めて来られた方の自己紹介をかねて行われる場合も多い。

モーニングセミナーの講話であるが、40分弱であり、倫理研究所から派遣された講師や一般会員の中から選ばれた方が担当している。

一般会員の講話は、倫理法人会に入会して、起こったことや変わったことの体験談が中心となる。会員スピーチの1〜12の内容の延長と考えてよい。確かに、テレビや雑誌には有名な方のりっぱな話しがあるが、こうしたマスコミュニケーションの情報には、他の営業を妨害しない、一般となっていない見解は示さないなどの限界があり、本音の部分や本当の情報はないと言っても過言ではない。それに対して、モーニングセミナーの講話は、たとえば開業間もない会社社長がこう考え、こういう取り組みをしているんだなという具体情報であり、疑問点は名刺交換をして質問することもできる生きた情報である。ぜひモーニングセミナーの講話に触れて欲しいものである。

講話者は、A4、1枚程度で構わないので資料(レジュメ)を配布した方がよい。これは聞く方への配慮である。

倫理法人会に入会すると、社団法人倫理研究所(東京都千代田区三崎町3−1−10、電話03−3264−2251)で、会員指導を受けることができる。この会員指導は、『万人幸福の栞』17箇条に基づく、指導員による指導である。これがきわめて有用である。

★参考書=『万人幸福の栞』丸山敏雄(倫理研究所1949年) 

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